同じ景色を見ていたとしても、感じていることが同じとは限りません。
私は母に対して、いつもそれを感じています。
親子として生まれ、育ててもらって、たくさん愛をかけてもらって、心から感謝しています。
けれど、どうしても母のネガティブ感情はしんどい。
私がこんなにも心理学や脳科学、量子力学などを学んだ理由の一つは、母のネガティブ感情に、これ以上苦しめられるのは嫌だったから。
そして母自身にも、もっと楽に生きてほしいと思ったから。
それでも・・・
母のネガティブは母のものであり、母自身が変わろうとしない限りは、私にはどうしようもないということを痛感しています。
「馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」ということわざがあります。
水を飲むか飲まないかは、馬が決めることであって、まわりがあれこれ気をもんでも仕方ないんですよね。
その人の世界線は、その人にしか変えることができないんです。
先日帰省した際に、それを強く感じました。
思わず海へ。

実家は宮城県石巻市。
東日本大震災で大きな被害を受けた地域です。
海水浴ができるような海ではありません。
製紙工場があり、煙突が無数に立ち並ぶ、工業港です。
それでも、故郷の海は心に優しくて、眺めていると落ち着きます。
こんなに穏やかな海が襲い掛かってきたのだから、自然は凄まじいね。
昔は車を走らせていると海が見えていたのですが、今は高い防潮堤ができて、この防潮堤を超えないと海は見えません。

防潮堤の上に腰かけて、おしゃべりしているのは、外国人労働者の女の子たち。
賑やかな笑い声と、防潮堤の向こう側から聞こえる波の音に癒されます。
母のことを思いながら、やるせない気持ちになったりもするけれど、年老いてきた母が少しでも笑顔で過ごしてくれるように娘としてできることをしていこうと思います。
母の世界線を変えようとせず・・・それでも、母が幸せであることを願いつつ。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございました。